1. HOME
  2. コンクールの軌跡
  3. わくわく文庫読書フォーラム2025・第14回わくわく文庫読書感想文コンクール表彰式

コンクールの軌跡

REPORT

わくわく文庫読書フォーラム2025・第14回わくわく文庫読書感想文コンクール表彰式

わくわく文庫読書フォーラム2025をオンライン開催いたしました

10月19日、わくわく文庫読書フォーラム2025をオンラインにて開催いたしました。
今年度は、わくわく文庫読書感想文コンクール表彰式に加え、コンクールで優れた実績をもつ教室の先生方をお招きした対談セミナー、そして認定NPO法人ルーム・トゥ・リードの活動報告を行いました。
これらを含めた「わくわく文庫読書フォーラム」としての開催は、初めての試みとなりました。

なお、当フォーラム全編を動画でご視聴いただくことができます。
詳しくは、当記事の末尾をご覧ください。

対談セミナー

「読書感想文コンクール受賞塾にきく!読書で国語力はどう育つのか
 ~読解力、書く力、表現する力を引き出すには~」

わくわく文庫での読書を通して、子どもたちの読解力・文章力・表現力の育成に取り組まれている先生方3名にお集まりいただき、対談セミナーを開催しました。

■登壇者:
マナブバ神照 國友 鉄平氏
リトル♪ランド 酒井 ひさこ氏
わくわく文庫アンシャンテ 武市 佐和子氏

先生方が日々どのように指導に取り組まれているのか、そして子どもたちとの関わりの中で大切にされていることについてお話を伺いました。
読書を終えた子どもたちの心に残った感想を丁寧にすくいあげ、対話を通じて感想文へとつなげていく先生方の姿勢が印象的でした。
子ども一人ひとりの思いや発見を大切にしながら、言葉にする力を育てておられる様子が伝わりました。

ルーム・トゥ・リード活動報告

日本コスモトピアは「わくわく文庫」を通して認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパンと連携しています。「わくわく文庫」で本を読むと、日本コスモトピアから 『ルーム・トゥ・リード』を通して、世界中の低所得コミュニティで暮らす子どもたちへ本が届きます。

わくわく文庫を通じた支援により、2024年度は南アフリカでの識字教育支援として、セペディ語のデジタル児童書を寄付することができました。
世界の子どもたちに“わくわく”する読書体験を届ける活動を今後も継続してまいります。

本年度審査員長・安東みきえ氏 インタビュートーク

表彰式のはじめに、審査員長の安東みきえ先生と「わくわく文庫の生みの母」下向峰子さんとの対談を行いました。
対談では、幼少期の読書体験や創作活動を始めたきっかけ、作品に込めた思いなど、安東先生の原点に迫るお話が数多く飛び出しました。
山梨の自然の中で育った子ども時代のエピソードや、子育ての合間に創作を始めた頃の心境など、ユーモアを交えた語り口でお話しくださり、先生の柔らかな人柄と、作品づくりに向き合う確かな芯が感じられました。
下向さんとのやり取りからは、長年にわたり「子どもと本」を大切にしてきたお二人の深い共感が伝わり、温かな空気が広がりました。
安東先生の作家としての真摯な姿勢、そして母親としての優しいまなざしが伝わる、印象深いひとときとなりました。

第14回わくわく文庫読書感想文コンクール 結果発表

続いて、創作部門および感想文部門の結果発表を行いました。
創作部門の優秀賞・グランプリ受賞者、感想文部門の審査員長賞・金賞・大賞受賞者にオンラインでご出演いただき、安東みきえ先生から直接お祝いと講評の言葉が贈られました。

創作部門のグランプリ作品は、宮沢賢治の「やまなし」のその後を描いた物語です。
あらすじをご紹介します。
十二月、かにの兄弟はトビケラの幼虫に出会い、家族の一員として迎え入れます。
すっかり仲良くなった三匹。けれど、春になったある日、トビケラの姿が見えません。
「とうとう旅立ちの時がやってきたんだ。」とお父さんのかにが言い…。

安東先生からは「短いのでもっと読みたいと思っていた賢治の『やまなし』のつづきが、わたしののぞんだとおりに楽しく読めて、わたしはとても得をした気ぶんになりました。」とのうれしい講評が贈られました。

式典では、感想文部門の大賞受賞者による作品の朗読も行われました。
絵本の「きつねのおきゃくさま」を読んで、自分の中の「わるい気もち」と「よくないと思う気もち」をまっすぐに受け止めて書かれた作品です。

安東先生からは「もしもわるい気もちがうまれてしまったときも、それをわるいとみとめられるあなたなら、あのきつねのようにりっぱにかわっていけると思いますよ。」と温かな講評が贈られました。

最後に

式典の締めくくりとして、安東みきえ先生から総評をいただきました。
「こんなに懸命に本と向き合ってくれたことがうれしいです。本に代わって頭を下げたいです。握手したり、花を手渡したりするかわりの授賞です。本当にみなさんすばらしかったです。」
そのお言葉は、応募された皆さんにとっても、コンクールを支える私たちにとっても、このコンクールに関わってきた時間がひとつの実りとして結ばれたように感じられる、温かな締めくくりとなりました。

このフォーラムが、ご視聴いただいた皆さまにとって特別な体験となったことを願っております。
本コンクールにご応募くださった皆さま、また日頃からご指導くださっている先生方に、心より感謝申し上げます。

※安東先生の講評・総評は一部を抜粋してご紹介しています。全文は、当ホームページに掲載しています。詳しくは、下記をご覧ください。

フォーラム全編の動画や、受賞作品と審査員長からの講評は、当ホームページでご覧いただけます。
※作品等には個人情報が含まれるため、ご覧いただく際に会員登録(無料)をお願いしております。
会員登録はこちら
フォーラム全編の動画、受賞作品と審査員長の講評はこちら

コンクールの軌跡